Beyond Imaging
santecは、SS-OCT用の波長掃引光源 High-speed Scanning Laser「HSLシリーズ」を2005年に販売開始以後、170 nm以上という広帯域な波長掃引幅、200 kHz以上という高速な波長掃引速度、 100 mm以上の測定深度を実現する光源を、次々と製品化し、OCT技術の発展をリードして参りました。これらの製品は、医療用のみならず工業用のOCT、さらには形状計測、分光計測、ファイバーセンシングなど多くの分野で応用が拡大しております。製品の性能、品質、そして充実した技術サポートで、OCTのキーデバイスの供給元としてお客様から信頼できるパートナーと認めて頂いていると共に、IEC 60601 や CEマークといった医療規格にも対応しており、世界各国で医療診断器として認可されているOCTにも当社の製品が使われています。
Model No. | Center Wavelength | Features | Technology |
---|---|---|---|
HSL-1 | 1060 nm | Flexible Scan Rate & Range, Long Coherence Length |
Tunable VCSEL |
HSL-10 | 1060 nm | High Scan Rate | MEMS External Cavity |
HSL-20 | 1310 nm | High Scan Rate / Wide Scan Range | MEMS External Cavity |
HSL-2100 | 1310 nm | Linear Scan / Wide Scan Range | Polygon External Cavity |
Tunable VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)HSL-1 は、santec 独自の MEMS技術 と VCSEL技術 を融合したシングルモード高速波長掃引型レーザーです。電流注入型の VCSEL を用いる事で、シンプルな構成とし、優れた量産性、高い信頼性、高寿命、低消費電力を実現しております。SS-OCTでは光源のコストが課題と言われておりますが、HSL-1 は、半導体プロセスで製造され、シンプルな構成である事から、量産時のコストが低く抑えられます。また性能面でもシングルモードレーザーのために、長いコヒーレンス長、高速スキャン、ノイズフリー、更には掃引速度や帯域を可変出来るなど、SS-OCTにとっては理想的な光源です。
HSL-10は、MEMS技術を用いる事で従来技術よりも小型で、高速スキャンが可能な1060 nm帯の光源です。この波長帯は光が水に吸収されにくく、網膜のイメージングなど、水分を多く含む対象物の測定に適します。santecの独自設計により100 kHzの安定した高速スキャンが可能で、システムと同期するためのスタートトリガーと等周波数間隔でデータをサンプリングするためのK-トリガーを内蔵しております。
HSL-20は、MEMS技術を用いる事で従来技術よりも小型で、高速スキャンが可能な1310 nm帯の光源です。この波長帯は、散乱体でも光が深達しやすく、生体組織など散乱体の対象物の測定に適します。santecの独自設計により100 kHzの安定した高速スキャンが可能で、システムと同期するためのスタートトリガーと等周波数間隔でデータをサンプリングするためのk-トリガーを内蔵しております。
HSLシリーズのベストセラー製品であるHSL-2100シリーズは、ポリゴンスキャナを用いた構成です。この光源の特徴は高い再現性と線形性で、データ取得に K-トリガーを必要としないため、システム全体をシンプルに構成する事が可能です。それによりSS-OCTシステムとしての高い信頼性、低コストを実現、産業用のインライン検査などに幅広く使われています。