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金属加工に有効なグリーンレーザーにおいて500Wのパワーに耐光するLCOS型空間光変調器(SLM-310-G)を開発

製品名: LCOS型空間光変調器
製品型式: SLM-310-G


santec AOC株式会社(本社 愛知県小牧市)は、当社第3世代の液晶LCOSLiquid Crystal on Silicon)技術を用いて、金属加工に有効なグリーンレーザーにおいて500Wのパワーに耐光するLCOS型空間光変調器(SLM-310-G)の開発に成功しました。
当社の長期信頼性を要求される光通信機器用途で培われたLCOS技術と、今回の耐熱性に優れた独自のLCOS構造設計と耐光性に優れた液晶材料の開発により、レーザー加工分野で注目される波長515nmのグリーンレーザーで500Wの耐光性を実現しました。金属等の光吸収は、近赤外の波長mに比べて、グリーン波長の吸収が大きく、レーザー加工で有利な波長帯と知られています。
今回の成果は当社従来比2.5倍となる光出力パワー500Wのグリーンレーザーに耐光する水冷式LCOS型空間光変調器です。LCOSパネルは寸法(縦)15.36mmx(横)9.6mm、対角0.72インチ規格と小型なLCOS素子を採用しており解像度はWUXGA規格(19201200)の230万画素、階調度は他社8bit256階調)より4倍優れた10bit(1024階調)が特長です。

当社の光通信機器向けLCOSで培われた優れた位相安定度も兼ね備えており高精度な空間位相制御が可能です。LCOS型空間光変調器の高耐光性と当社のCGH(コンピュータ計算ホログラム)技術の適用により、加工用レーザーのビーム成形や多点レーザー照射など、従来技術のガルバノビームスキャナーでは成し得なかった新しい付加価値を伴うレーザー加工(Additive manufacturing)500Wクラスのレーザーで実現します。さまざまな金属3Dプリンタやレーザー溶接加工機へ導入できます。

尚、本製品は、2023年9月6日から中国深圳市で開催されるCIOE 2023、当社ブース番号10A53に出展されます。


販売開始:2024年予定
販売価格:未定