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量子コンピュータ研究で活躍する空間光変調器

昨今、注目を集める量子コンピュータ研究の分野で、空間光変調器が利用されています。今回はsantecのお客様でもある、アメリカ合衆国のマサチューセッツ工科大学(MIT)でのアプリケーション事例をご紹介させていただきます。

量子コンピュータとは

量子コンピュータ

量子コンピュータとは、量子力学の現象である「重ね合わせ」「干渉」「量子のもつれ」などを用いることで、従来のコンピュータでは膨大な時間を要する問題でも、圧倒的な処理能力を発揮して解くことが期待される、次世代のコンピュータです。

MITでは、コンピューティング、通信、センシングの次の基盤に焦点を当てた開発が進められており、量子コンピュータに関連する理論のための、新素材や超電導デバイスの研究に取り組まれています。

量子コンピュータ研究における空間光変調器

量子コンピュータ

空間光変調器は、量子コンピュータを実現するための重要なコンポーネントとして活躍しています。例えば、光波面を形成、数百の個別に集束された光ピンセットビームの生成、振幅位相変調アルゴリズムの研究などに利用されています。
(SLM応用研究例はMITのIan Christenさんよりご提供)

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MITで活躍するsantecの空間光変調器

量子コンピュータ

我々は2022年5月にMITのEnglund教授の研究室に訪問しました。santecのSLM-200が7台、SLM-300が1台、SLM-210が1台、量子コンピュータを実現するための研究に使用されていました。

数ある空間光変調器の中で、なぜsantec製品を選んだのか、その理由を尋ねると「信頼性と位相安定性」との返事が返ってきました。 CLEO 2022では、MITの研究者6名が、santecの空間光変調器を用いた量子コンピュータについての論文を発表しました。MITは今後も、さらに多くの空間光変調器の導入を予定しています。

CLEO 2022論文で当社のSLMが紹介

CLEO 2022で発表された多くの論文で、santecのSLMがその応用例とともに紹介されています。詳細は下記を参照ください。

CLEO 2023論文で当社のSLMが紹介

CLEO 2023で発表された多くの論文で、santecのSLMがその応用例とともに紹介されています。詳細は下記を参照ください。

  • *Fast Phase Retrieval: Unique and Stable Complex Object Recovery in O(NLogN) Time (AW4I.5)
  • Zero-Change CMOS Nanophotonics: Converting Foundry Semiconductor Chips to Plasmonic Electro-Optic Modulators (STh3R.2)
  • *Fast and Coherent Optical Control With 256 Visible-Wavelength Channels (SF1E.3)
  • Lithium Niobite on Silicon High Speed Spatial Light Modulator (SF1E.4)
その他の論文


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